あなたのお店に合った接遇講師の選び方

接遇講師

目次

講師探しの第一歩はあなたの直観
講師の人柄や接遇力について
研修にかける姿勢や接遇の考え方
出身業界や接遇講師としての経験
プログラムの提案力とフォロー体制

 


前回のコラム「研修会社の種類と選び方」では、研修会社を3つのタイプに分けて、それぞれの研修会社の特徴についてお話をしました。
私は前職の社内研修講師の時代も含めて、100名以上の講師と接してきました。
講師仲間として、また当社の研修を依頼するといったマネジメントの立場で関わってきた経験に基づいて、あなたのお店に合った接遇講師の選び方の5つのポイントをお話していきます。

<接遇講師の選び方5つのポイント>
①講師探しの第一歩はあなたの第一印象
②講師の人柄や接遇力
③研修にかける姿勢や接遇の考え方
④講師としての経験、スキル
⑤プログラムの提案力とフォロー体制

 

 

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 ポイント①「講師探しの第一歩はあなたの第一印象」
 

 

まず、あなたが講師に抱いた第一印象の直感を大切にしてください。
ホームページを最初に見たときやメッセージを読んだときの印象、対面や電話で接点を持ったのであればその時の印象です。

その瞬間には理由が明確でなかったとしても『なんか良いな』『なんか違うな』や『自分のお店に合いそう』『違和感があるな』という感覚は、私の経験上、いずれ『最初の感覚は間違っていなかった』という結果になっていることが多いです。

何となく感じる違和感の正体は、その講師の表情、話し方、振る舞いから温かみが感じられなかったり、考え方が自分の大切にしている想いとずれていたり、同じ方向を向いていないと無意識に感じとっているからなのかもしれません。

最初の段階で話を聴いてみたいな、という気持ちになったら、続いては打ち合わせのなかで残りの4つのポイントについて確認をしていきましょう。

 ポイント②「講師の人柄や接遇力」

 

何を話すかより誰が話すか。
スタッフが『この人の話なら聴いてみよう!現場でやってみよう!』と思えるような人柄であるかは非常に重要です。

当たり前ですが、接遇の講師ですから接遇力が高くないと説得力はありません。
打ち合わせの段階から接遇の五原則(身だしなみ、表情、あいさつ、立ち居振る舞い、言葉づかい)が、スタッフのお手本となる質であるか、相手を惹きつける魅力的な話し方や聴き方、訊き方をしているか。

何より、あなた自身がその講師に任せたいと思えるかどうかです。

 ポイント③「研修にかける姿勢や接遇に対する考え方」

 

その講師がなぜ接遇研修の講師をしているのか
接遇研修を通してスタッフやお店にどうなってほしいのか
スタッフたちに関わるうえで大切にしていることは何か。

接遇に対する考え方もじっくりとヒアリングをしてみてください。
あなたが共感できる部分が多ければ多いほど、あなたのお店やスタッフたちに合った講師だと言えます。

お店の接遇力向上に対して自分事として関わってくれて、必要ならオーナーであるあなたに対してもストレートに意見を伝えてくれる講師であれば、信頼関係のもと同じゴールに向かって進んでいけるのではないでしょうか。

 ポイント④「出身業界や接遇講師としての経験」

 

一般的にはサービス業界の経験を経て、接遇研修の講師になっている人が多いです。
飲食業界、美容業界、小売業界などで働いた経験があり、自分の経験のある業界を専門として活動している講師もいますし、サービス業界全般や医療業界も活動の範囲に入れている講師もいます。

その業界出身の講師は内部事情をよく知っているというメリットもありますが、業界の常識に縛られて変化につながらないというお声を聴くこともあります。
他の業界での経験があるからこそ異なった視点で伝えられるということも一つの利点ですので、あなたのお店と同じ業界出身かどうかで決めなくても良いと思います。

同業界での勤務経験がなくても、接遇講師としての実績の中にあなたのお店の業界が含まれていると安心材料の一つになるかもしれませんね。

ただ、接遇講師であれば自分が顧客として各業界に関わった経験をしっかり吸収して具体例として活用できるはずなので、そこまでこだわらなくても良いのではないでしょうか。
どちらにせよ、講師がサービス側もしくは顧客側で経験してきたことをどのようにして研修に反映させているのかが重要だと思います。

 ポイント⑤「プログラムの提案力とフォロー体制」

「研修にかける姿勢」でもお伝えした通り、お店の接遇力向上を自分事として捉えてくれる講師なら研修を依頼する背景(お店の現状やスタッフの状況、オーナーであるあなたの想い)を事前にしっかりとヒアリングをしたうえで、あなたのお店に合ったプログラムを提案してくれるはずです。研修は受けることに意味があるのではなく、接遇の現場で活かしてこそ意味があります。知識だけではなく、スタッフが接遇の現場をイメージできるような演習をたくさん取り入れて明日からお店で実践できるようなプログラムであれば大丈夫です。
接遇研修を受けて数日~数週間経った頃にスタッフから疑問や質問が出てくることが多いので、この疑問、質問をきちんと受け止めてフォローをしていくことがお店の接遇力向上につながります。
研修後もこれらの相談に乗ってくれるのか、どこから費用が発生するのかも確認しておきましょう。1回の研修でも変化は見られますが、その変化を継続させて向上させていくのは決して簡単なことではありません。
研修後もお店の教育について相談に乗ってもらえるのか、フォロー研修などの継続した教育も提供してくれるのか、などフォロー体制についてもしっかりと確認してください。

 

 まとめ
いかがでしたか?
あなたのお店に合った接遇講師のイメージは湧いてきたでしょうか?接遇研修を担当する講師はあなたのお店やスタッフにとって多大な影響を与えます。
これまでご紹介してきた5つのポイントを参考に、この講師と一緒に接遇力向上に取り組みたいと思えるオンリーワンの講師を見つけてくださいね。ここまで2回に渡って「研修会社の種類と選び方」「接遇講師の選び方」についてお話をしてきましたが、研修会社を探していると様々な研修形式や研修名が出てきて「何が違うのか?」と疑問に思ったことはないですか?次のコラム「あなたのお店に適した研修は講師派遣型?それとも公開型?」では、研修会社によって様々な種類がある研修形式や研修名(公開セミナー、公開講座、オープンセミナー、講師派遣型研修、社員研修、コンサルティング etc)の違いについて詳しくお話をしていますので参考になさってください。

 

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執筆者:接遇コンサルタント 磯貝和美
接遇研修とコンサルティングを通じて、お客さまとスタッフから選ばれるお店づくりのお手伝いをしています。私が持ち続けているのは「スタッフが笑顔で働けるお店を増やしたい」という想いです。人育てなくしてお客さま満足は達成できません。私の役割は接遇のスキルを伝えることだけではなく、接遇力向上に必要な考え方を伝え、お店全体に接遇が浸透する仕組みをつくることです。本気でお店の接遇力向上をお考えのオーナー、幹部を全力でサポートします。磯貝和美のプロフィール


『日常のなかで見つけた接遇力向上の秘訣、コンサルティング&研修の具体例などの記事を書いています!』

 

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