ある日のド○ールコーヒーでの出来事。
注文した商品をカウンター越しにこのような状態で渡されました。
トレイとおしぼりが自分(スタッフさん)のほうを向いていて
コーヒーカップとスプーンはあっちゃ向きこっちゃ向きしてます。
渡された私は違和感満載でしたが・・・
ご本人は気にならないのかな?→はい、気にならないのです。
気になる人はこんな感じでセッティングしてくれます。
こちらは別の日の写真なので、違うスタッフさんがレジ担当でした。
パンの向きが反対なのが惜しいところですが。
飲食店に限らず、スタッフさんによって対応が違うのはよくあることです。
オーナーさんや幹部の方からよく聞く言葉は
「できる子はできるんですけどねぇ」「人によって差がありすぎて」です。
個人のスキルに任せているとどんどん差が開いていきますよね。
そう言う私も「何で気づかへんのかなぁ?」ばかり思っていました。
言葉の裏側には「私なら気づくのに・・・ガックリ」という気持ちが見え隠れ。
気づかないなら視点や考え方を伝える必要があります。
お客さまから見て正面になるように置こうね、と教えるのもよいですが
それだと他の場面で応用が利かずに同じようなことが起こります。
「この間言ったことと同じ考え方やん」「状況が違うだけやで」と。
これも私が過去によく言っていたセリフです。。。
なぜ応用が利かないのか?教えた側はイライラするんですよね。
スキル(答え)だけを教えるのではなく、考え方を理解してもらう必要があります。
実際にお客さまが立つ場所に立って体感してもらいましょう。
こんな風に置いたとき(上段写真)とこんな風に置いたとき(下段写真)と
どっちが気分が良い?お客さまは大切にされていると感じてくれると思う?と。
お客さま自身が大切にされていると感じてくださるかどうか、がポイントです。
常にこのポイントを頭に置きながらお客さまに接することができるようになれば
オーナーさんや幹部の方が求める「自分で考えて行動できる人材」の完成です。
スタッフさんは育てたように育ちます。
子は親の鏡ならぬスタッフはオーナー&幹部の鏡なのです。
そして、子どもと一緒で親(オーナー&幹部)のことをよく見ていますよね。
私はいつも「上から順番ですよ」とお伝えしています。
オーナー&幹部が率先して接遇に取り組んでいるかどうか。
自分が変わることが必要だと思えるか、変わる勇気を持てるかどうか。
これが、接遇力でお客さまから選ばれるお店づくりの第一歩ではないでしょうか。