事務所の近くにある歯科医院は言葉づかいが非常に丁寧です。
過去か現在進行形で接遇コンサルタントが入っていると思いますが
丁寧すぎるのか、ちょいちょいと違和感を感じる言葉があります。
お会計が終わって帰るタイミングで受付女史が発した言葉。
「お大事になさいませ」はたまにクリニックで耳にするセリフです。
果たして、この言葉は正しい敬語なのかどうか・・・
クリニックでのお見送りのあいさつ(定番)は
「お大事になさってください」「お気をつけてお帰りください」です。
文法的にどうなのか、敬語的にどうなのか。
人によって、受け止め方によっていろいろな見解があるようです。
正しい文法や正しい敬語という視点で見ると正解だったとしても
受けとめる側(患者さま)が違和感を感じないことが大前提です。
私の周囲の人にも聞いてみると
「何がダメかは分からないけど変な感じ」という意見が多かったです。
私がお伝えするとしたらこれはつかわないかなぁ、という言葉です。
予約システムの自動送信メールの文章もやり過ぎた感が・・・
こちらは予約前日に自動で送られてくる確認のメール文章です。
【ABC歯科から予約時間のご連絡】
明日はお予約日を承っておりますので、
お気をつけになってお越し下さいませ。
このメールはお約束日の前日に
自動的に配信されています。
ABC歯科 ○○先生
「お予約日」ではなく「ご予約日」??
いや後ろの文章に合わせるのなら「ご予約」ですね。
「お気をつけになって」は「お気をつけて」でしょうか。
ちなみに「下さい」と「ください」は使う場面が違います。
この場合はひらがなの「ください」が正解ですね。
そして「お約束日」こそ「ご予約日」でOK。
最後の最後、署名になぜ敬称をつけてしまったのか・・・
【ABC歯科から予約時間のご連絡】
明日はご予約を承っております。
お気をつけてお越しくださいませ。
このメールはご予約日の前日に
自動的に配信されています。
ABC歯科 院長 ○○○○
患者さまと接する「直接的なサービス」だけではなく
このような「間接的なサービス」も大切にしていきたいですね。